日本で新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療物資が深刻に不足していた当時、福和会は在日台湾人の王輝生医師の呼びかけに応じ、防護服、フェイスシールド、マスク、パルスオキシメーターなどを寄贈しました。この思いやりに満ちた行動は、日本のメディアにも大きく取り上げられました。
その後、コロナ禍が落ち着いたことを受け、2023年8月、福和会は林逸民理事長の率いる代表団を編成し日本各地を訪問しました。まず関西地域を訪れ、コロナ禍を通して築かれた友情を温めるとともに、その後、東京に移動して経済安全保障担当大臣の高市早苗氏や複数の国会議員を表敬訪問しました。この訪問は、台日間の友情を深め、謝長廷台湾駐日代表が提唱する「善の循環」の理念を実践するものでもありました。 8月24日 京都市を訪問し、門川大作市長が和装の正装で出迎え、市の幹部らとともに懇談が行われました。双方は初対面ながらも旧知のように打ち解け、和やかに交流が進みました。夜には京都「台湾相思会」が歓迎の宴を催し、訪問団を温かく迎えました。 8月25日 比叡山麓の国定史跡「芙蓉園」を訪れた後、滋賀県の三日月大造知事を表敬訪問しました。王輝生医師の協力のもと、福和会は地方レベルでの交流を深めており、「地方から中央を動かす」「地方議員が地方行政を監督する」といった謝代表の交流方針を体現するものでした。 8月26日 福和会は「日米台関係研究所」による座談交流会に参加しました。同研究所は日本における戦略的な親台シンクタンクであり、双方は中国の脅威にどのように共同で対応し、安全保障を強化するかについて意見を交わしました。台日同盟の深化がテーマとなりました。 8月27日 在日台湾人の交流会「留日台湾同郷会」及び「日本関東信頼台湾之友会」との夕食会が開催され、福和会の林逸民理事長が会の理念と活動内容を紹介。常務理事の陳永興医師は台湾の大選や社会情勢について解説し、立法委員の邱泰源氏は台湾の国際医療機関への参加意義と戦略的展望について基調講演を行いました。 8月28日 東京では、日本の国会議員との面会が行われ、再び高市早苗経済安全保障大臣とも会談しました。日本側からは、台湾が日本食品の輸入について、科学的かつ客観的な基準に基づき公正に対応してほしいという要望がありました。これは福和会が長年取り組んできた課題でもあります。 今回の訪日中、福和会は、謝長廷駐日代表からの接見と激励も受けました。福和会は、今後も民間レベルでの日台交流を推進し、両国の友好関係と戦略的パートナーシップの深化に尽力していく所存です。





























